近年男性にも冷え性が増えているという報告がなされていますが、その中でも特に要注意なのが「内蔵型冷え性」と呼ばれるタイプです。
冷え性は「末端冷え性」、「下半身型冷え性」、「内蔵型冷え性」の3タイプに分類されまていますが、中でも最も重症度が高くなりがちなのがこの「内蔵型冷え性」とされています。
また特に内蔵型冷え性は精神的なストレスが原因で起こることが多く、男性も40代を境に更年期障害を起こす人が増え、女性よりも精神症状(うつ状態や不定愁訴など)を発症しやすいため、重症化しやすくかつ発見が遅れがちな内蔵型冷え性には十分な注意が必要とされています。
今回は性別や年齢に関係なくいつの間にか見舞われているこの厄介な「内蔵型冷え性」について解説していきたいと思います。

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内蔵型冷え性に見られる症状とは?

寒がっている男性

冷え性の3つのパターンの中でも最も厄介と言われているのが「内蔵型冷え性」です。(他には下半身に冷えの症状が集中する「下半身型冷え性」、手足が特に冷えやすいとされる「末端冷え性」があります。)
では、どうして内蔵型冷え性が特に厄介視されるのかというと、人の体の構造を知ることでそのナゾが理解しやすいのでまずはそこから説明していきたいと思います。
人の体は健康状態を維持するのに最適な温度である36度前後をキープしようとします。(深部体温では37度前後)
人が朝目覚めてからすぐに普通に行動できるのも自律神経が常にこの(深部)体温を維持するように交感神経と副交感神経を適宜切り替えながら血液の流れを制御しているためです。
したがって「血液の流れが良いこと」というのが適切な体温を維持するためには重要であり、それをコントロールしているのが自律神経であるということをまずは覚えておいてください。
次に自律神経ではより重要な臓器を中心に血液を集めようとします。
特に
  • 胃や腸などの消化器官
  • 肝臓
  • 腎臓
  • 膵臓
などの重要な内臓には多くの血管が接続しています。
つまり、これらの重要な内臓は「血流の影響をダイレクトに受けてしまう」ということになるのです。
したがって精神的なストレスなどが原因で血流障害が起きてしまうと“自律神経の働きが狂ってしまい、内臓への血液供給に悪影響が出る”ことになってしまいます。
先ほども覚えておいてくださいと申し上げた通り、「体温(深部体温)」は血流によって維持されているので重要な内臓への血流が滞ることで「内臓が冷えてしまう」ことになります。
そして、内臓が冷えるということは「基礎代謝が落ちる」ということになります。基礎代謝とは生きていく上で必要最低限な生理活動のことで、臓器や器官は古い細胞を新しい細胞と適宜入れ替えていくことで正常に稼働しているのであり、そのために必要な熱(深部体温)がおおよそ37度前後なのです。
つまり、内臓が冷えるということは臓器不全を起こしやすく、その結果として次のような症状を起こしがちになります。
・免疫力の低下:風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。
・免疫力の暴走:アレルギーや自己免疫性疾患にかかりやすくなります。
・下痢や便秘:腸が冷えることで大腸の機能が低下し、下痢(飲食物に含まれている水分の吸収率が悪くなることで起こりやすくなります)や便秘を繰り返すようになります。
・腹部膨満感や腹痛:胃腸の機能が低下して消化不良を起こし、胃酸の量がコントロールできなくなり胃腸が不健康な状態になります。
・膀胱炎:下腹部が冷えることで膀胱内の免疫力が低下し、病原菌が繁殖しやすくなると膀胱炎を起こします。
また、腹部だけが冷える内蔵型冷え性は自分が「冷えやすい体質」であることに気づきにくいため「隠れ冷え性」とも呼ばれています(実際に手足は暖かいこともあります)。
つまり、知らない間に腹部を中心として身体の中が冷えてしまい臓器不全に近い状態に陥ってしまっているので最も厄介な冷え性と言われているのです。

内蔵型冷え性のセルフチェック

指差す医師

内蔵型冷え性を放置していると重大な臓器不全を起こす可能性もあるので決して楽観視できる状態ではありません。
できるだけ早く対策を講じて重症化させないようにするためにもセルフチェックをして、自分が内蔵型冷え性かどうかを把握しておきましょう。
チェック項目は次の通りです。
  • お腹を触るとひんやりしている
  • 太ももの付け根あたりがひんやりしたり痺れることが多い
  • 原因不明の腰痛がある
  • 頻尿気味である
  • 排尿障害がある(頻尿とは逆にオシッコの量が少ない状態)
  • 性欲が衰えている
  • むくみがち
  • 貧血気味
  • 血圧が低い
  • 血圧が高い
  • 顔色が悪い
  • 基礎体温が低い(35度以下)
  • 多汗である
  • 運動が苦手
  • 太り気味もしくは肥満である
  • 風邪をひきやすい
  • 疲れやすい
  • いつも体がだるい
  • 不眠傾向がある
  • うつ気味でやる気がでない
  • 食欲がない
  • 便秘や下痢を繰り返す
  • いつもお腹が張っているような感じがある(腹部膨満感)
これらのうち一つでも当てはまると内蔵型冷え性を起こしやすい身体状態であると言えます。
特に低体温の人やお腹周りを触るとひんやりしている人、太っている人は注意が必要です。
肥満気味の女性
チェック項目のなかで血圧が低くても高くても内蔵型冷え性の可能性があるとしていますが、これは「血流障害」によって起こる現象です。
前のパートでも説明したように、重要な内臓には多くの血管が接続しているため、低血圧や高血圧などの血流障害によって血液供給が滞り内臓が冷えやすくなります。
また肥満気味の人の場合、皮下脂肪は筋肉に比べると熱伝導率が悪く一度冷えるとなかなか暖まらないため、内蔵型冷え性を起こしやすいのです。
さらに多汗も冷えとは無縁のようですが、汗をかくということはそれだけ体温の放出が大きく「汗をかくけどお腹を触るとひんやりしている」人は内蔵型冷え性のリスクが高いと判断されます。
さらに、下腹部にある膀胱や陰嚢、女性の場合は卵巣などが冷えると性ホルモンの分泌量が低下し性欲が落ちるという傾向があります。

深部体温を測る

ご自身が内蔵型冷え性かどうかを判断するには深部体温を測ってみるのも一つの方法です。

冒頭の方でも述べたように内臓が正常に働くには大体37度前後の体温が必要です。しかし一般的な体温計では身体の表面温度しか測ることができません。(これで36度であれば深部体温はプラス1度すればいいのですが・・・)
そこで脇の下に10分間体温計を当てていると通常よりも測定値が上昇し深部体温に近い体温が測定できるとされていますので、自分の深部体温を知る目安として実行してみてください。37度以下なら内蔵型冷え性の可能性が高まります。

内蔵型冷え性の原因

内蔵型冷え性には幾つかの原因が考えられます。

また原因は一つだけではなく複数の要素が重なって内蔵型冷え性を発症している可能性も高いので、ここでは内蔵型冷え性の原因を知って、心当たりのある人は早めの対策を立てるように心がけてください。

運動不足

ストレッチをする女性

運動をすると体温が上がる。これは誰もが知るところですが、実は運動には一時的な体温上昇には止まらない保温効果があるということがわかっています。
人間は体の内側で熱を作り出しているのですが、この熱は「代謝」によって生まれます。そして人体の作り出す熱のうち60%以上を賄っているのが「骨格筋」という筋肉です。
つまり「筋肉量が多いほど発熱量が増える」という理屈になるのです。
男性に比べて女性の方が冷え性になりやすいのも全身の筋肉量が少ないからです。女性でも筋トレを行っている人ほど冷え性になりにくいということが科学的に立証されています。
したがって運動不足は冷え性の最大の要因になり得るのです。
しかし、急に筋トレをするというのは怪我のリスクがありますので、運動習慣を持つ最初の頃はウォーキングやヨガ、ストレッチなど軽めの負荷で行う有酸素運動から始めると良いでしょう。
ウォーキングで1日30分以上、ヨガやストレッチは1日10分以上行うのが目安となります。

低血圧

低血圧とは血管が弛緩した状態が長く続き、血液を押し出すポンプの力が弱まっている状態です。

高血圧と違って血圧を測定しただけではすぐに低血圧とは決め付けられないのですが、日々血圧を測っている人は「最高血圧が100〜110mmHg/最低血圧が50〜60mmHg以下」という状態を毎回測定値としてマークするようなら低血圧症の可能性が高くなります。
また、血圧計が自宅にない人の場合でも、
  • めまいや耳鳴りがする
  • 立ちくらみが多い
  • 顔色が悪い(血色が悪い)
  • 肌荒れを起こしやすい
  • すぐに疲れて息が上がる
  • 動悸、息切れ、不整脈が出やすい
人などは低血圧の可能性が高いので一度医療機関を受診してみると良いでしょう。低血圧=血流障害ですので内臓への血液供給が滞りがちになり内蔵型冷え性を起こしやすくなります。

自律神経失調状態

フラフラする女性

血液の流れをコントロールしているのは「自律神経」です。したがって自律神経が乱れる「自律神経失調状態」になると血流障害を起こし内蔵型冷え性を起こしやすくなります。
また自律神経は人が生きていく上で最も重要な中枢神経であり、生活習慣の乱れや精神的なストレス、あるいはホルモンバランスの異常によって狂いが生じやすいので注意が必要です。
*自律神経とホルモンのバランス・・・自律神経には「交感神経」と「副交感神経」という二つの種類があります。交感神経は日中の活動時間帯にテストステロンという男性ホルモンの刺激を受けて活性化し、副交感神経は入眠中やリラックス中にエストロゲンという女性ホルモンの刺激で活性化します。
つまり自律神経のスイッチングを行っているのは「性ホルモン」であり、ホルモンバランスの乱れというのはダイレクトに自律神経失調状態の原因となります。
そしてホルモンバランスも自律神経によってコントロールされているのでこの二つは相互依存していると考えて良いでしょう。
また、ホルモンバランスも生活習慣の乱れや精神的なストレスによって悪影響を受けますが、それ以外にも年齢からくるホルモンバランスの異常(更年期)や女性の場合は妊娠、出産などによっても大きくバランスを欠くのでこの時には自律神経失調状態にも注意が必要です。

内蔵型冷え性の改善方法

人差し指をさす手

冷え性の中では比較的重症度の高いのが内蔵型冷え性ですので重症化する前にしっかりと改善しておきたいものです。
このパートでは内蔵型冷え性の治し方を説明していきたいと思います。

内蔵型冷え性の治し方:入浴

内蔵型冷え性では主に腹部を中心として冷えますので、ぬるめのお湯にゆったりと浸かる半身浴でお腹の芯から温めることが効果的な治し方になります。

また入浴中に軽くマッサージしたりストレッチすることでさらに血流が改善するので実践してみましょう。

内蔵型冷え性の治し方:腹巻

お腹が冷えるタイプの冷え性ですので、日中や就寝中は腹巻をして「冷やさない」ことも重要です。

また腹巻をする時は足の付け根あたりまで広げて鼠蹊部(股関節部)を通る太い血管を冷やさないことで下半身の冷えまで予防できます。
ただし、血流を阻害しないように体を締め付けるようなきつめの腹巻は避けましょう。
近年は女性向けでファッション性の高い腹巻なども売られているのでお腹が冷えがちな人は試してみると良いでしょう。

内蔵型冷え性の治し方:運動

体温を上げるには筋トレが効果的と前のパートでも説明していますが、初心者の場合怪我する可能性が高いことと、継続することに意味があるので軽めの負荷で行う有酸素運動を心がけるようにしましょう。

ウォーキングでは姿勢が悪くならないようにしてしっかりと踵から踏み込んでやや早歩き気味に行うと効果的です。
運動が持つ健康効果というのは後期高齢者(75歳以上)でも十分得られることが科学的にも立証されているので、年齢を理由に諦めずに毎日継続するようにすることが重要です。

内蔵型冷え性の治し方:ツボマッサージ

ツボ押しする手

・三陰交(さんいんこう):主に下半身の冷えに効くツボとしては代表的なポイントです。外側のくるぶしのから手の指4本分上にある窪みで、骨と筋肉の境目にあります。
息を吐きながらゆっくりと控えめに押すようにします。一度に3回ほど指圧するのが目安となります。
・胞肓(ほうこう):胞肓は「美尻のツボ」とも呼ばれています。場所はお尻の窪みの内側にあります。強く押すと痛みを感じる部分ですから分かりづらい時はお尻の窪みをさすって刺激を感じるところを探してみてください。
左右同時に5秒押して離すというのを5回続けます。座りっぱなしの人は特に臀部から股関節にかけての血の巡りが悪くなっているので、時間のある時に刺激すると腰から下の血流が上がり冷えを解消してくれます。またこのツボは膀胱炎の予防、改善効果があることでも知られています。
さらにヒップアップ効果もあるツボなので美しいヒップラインを手に入れたい人も積極的にマッサージしてみましょう。
・築賓(ちくひん):ふくらはぎの内側、膝とくるぶしを結ぶ線の上1/3ほどのヒラメ筋と腓腹筋の境目にあるくぼみになります。
息を吐きながら5秒間ゆっくりと押すというのを5回繰り返します。
・指間穴(しかんけつ):手の親指を除いた4本の指の間にあるツボです。逆の手の親人人差し指で強めに揉むマッサージを行う(1箇所につき5秒ほど)か、指の間を10秒間ほどストレッチすると良いでしょう。
両手ともに行いましょう。

内蔵型冷え性の治し方:漢方

・加味逍遥散(かみようようさん):神経症状(疲れやすい、いらいらするなど)を伴う冷え性の改善、更年期障害、血の道症(女性特有のホルモンバランス異常からくる心身症状の総称)、便秘などの症状改善に効果があります。体力が中等度以下の人に向いています。

・大建中湯(だいけんちゅうとう):内蔵型冷え性からくる胃腸不良や腹部膨満感などを改善します。
体力がない人向けです。
*この薬は処方薬ですので購入する際には処方箋が必要となります。
・安中散(あんちゅうさん):内蔵型冷え性からくる胃腸不良や腹部膨満感などを改善します。機能性ディスペプシア(特に原因が特定されない神経性の胃腸症状)にも効果があります。
神経質で顔色の悪い人向けです。
*この薬は処方薬ですので購入する際には処方箋が必要となります。
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):先の加味逍遙散と同様に女性三大処方と呼ばれる漢方の一つです。
冷え性、貧血、頭重、肩こり、耳鳴り、動悸、めまいなどの改善、血の道症や女性の更年期障害にも効果的とされています。
体力的には虚弱な人向けです。

内臓の冷えからくる悩みの解消に効果的なもう一つの選択肢とは?

手を差し出す看護師女性

ここまでで説明してきた通り内臓からくる冷えは見過ごしやすくまた厄介な健康被害をもたらす可能性があります。
このタイプの冷えには運動によってめぐりをよくするのが一番の改善法ですが、内臓の冷えを解消できるまでに体質を改善するとなると運動だけではそれなりに時間がかかってしまいます
他にも入浴やツボマッサージ、漢方薬などの対処法も有りますが入浴やツボマッサージは取り入れるのが容易だとしても漢方薬の場合は体質によって効き目が異なりますし、副作用の心配もあります。
また、漢方薬は生薬(自然由来の漢方薬の原料)を用いているので副作用が「無い」と誤解されがちですが、今では210種類を超える漢方薬が「医薬品」の認定を受けているので合成薬ほどではありませんが副作用が確認されています。
さらに空腹時に服用しなければならないなどの制限があり飲み忘れしやすいというのも漢方薬のデメリットとして挙げられます。
そこでより早くめぐりを改善するために「有酸素運動による運動習慣」+「入浴」+「ツボマッサージ」に加えて「めぐり改善サプリメント」を日常生活に取り入れてみてください。
和漢の原料としても用いられている「高麗人参」や「陳皮(みかんの皮)」、「生姜」などの他にも近年強壮剤の原料としても注目されている「マカ」などを主原料としためぐり改善サプリメントを選ぶことをお勧めします。
ボトルのサプリメント

サプリメントなら食品なのでアレルギーやごく一部の飲み合わせ(例:高麗人参の場合は心臓病の薬であるニトロ系の薬との飲み合わせには注意が必要とされています)を除いては副作用への懸念は無用ですし、飲み方も一日の摂取目安量を守ること以外は自由です。

(摂取目安量を超えても健康被害が出ることはほとんどありませんが作用は変わらないですし、余分な成分は排出されるだけですので、目安量は守った方が良いでしょう)
このように漢方と比べると気軽に導入できるのがサプリメントのメリットです。
ただし、あくまでめぐりの改善をサポートするためのもので治療が目的ではありません。
日常生活に支障があるほどの冷え性の場合は病院で診察してもらい、適切な治療を受けるようにしてください。

まとめ

冷えの悩みにはいくつかのタイプがありますが、今回は内臓からくる冷えの悩みに注目してみました。

このタイプの冷えはお腹を中心として冷えが生じ、様々な健康被害をもたらす他にも自覚しづらいという特徴があり「隠れ冷え性」とも呼ばれています。
このタイプの冷えを解消するには運動や入浴、ツボマッサージ、漢方薬などが有効とされていますが、治療が目的である漢方の場合は副作用や飲み方、体質による効き方の違いなどの問題点があり簡単に導入することができません。
そこでその代用として比較的軽度の冷えには和漢でもおなじみの高麗人参などめぐりの改善や自律神経の再調整が得意な原料を用いたサプリメントを候補にするという選択肢もありますので検討してみてください。

冷え性対策に必須の成分ベスト3


冷え性対策といえば、誰もがまっ先に思い浮かべるのが生姜(しょうが)だと思います。しかし、生姜よりも重要な成分が実は後2つもあります。それが高麗人参とポリフェノールです。
高麗人参は「最強の万能薬」として知られ、特に身体の「めぐり」改善に有効で、ポリフェノールは女性ホルモンに似た働きをする重要成分で、冷え性の根本的な原因であるホルモンバランスをサポートしてくれます。
冷え性の「三種の神器」とも言えるこれらの有用成分をバランス良く配合した唯一の商品が、あのユンケルで有名な佐藤製薬が製造販売している「美健知箋(びけんちせん)」というサプリです。
冷え性に悩んでいるなら、これ一つ飲めば効果が期待できるので、まずはこれを試してみて欲しいです。ユンケルで培った健康へのノウハウは伊達ではないことがお分かりいただけると思います。