低血圧症の人は冷え性リスクが高く、冷えや低血圧を原因として以下のような悩みを抱えている人が多いと言われています。
  • 朝寝覚めが悪い
  • 低体温症になりやすい
  • 目まいや耳鳴りがする
  • 頭痛がする
  • 貧血(鉄欠乏性貧血)になりやすい
  • 腹部が冷え、便秘や下痢になりやすい
  • 下半身が冷えしびれや痛みがある
  • 血糖値が安定しない
  • 自律神経が不安定になり、「うつ」や「不眠症」などの精神症状が出やすい
などです。
これらはすべて「血流障害」が原因で起こることで「低血圧症」も「冷え性」も血流障害が引き起こす症状であることがわかります。
今回は辛い低血圧症と冷え性の両方に悩む人のために、その解消法を説明していきたいと思います。
*血糖(ブドウ糖)はエネルギーとして消費される物質です。したがって冷えや低血圧の人は代謝が悪くエネルギーの消費効率が低いため血糖値が不安定になりますいとされています。

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冷え性の原因は低血圧?

低血圧でフラフラする男性と女性

女性の半数以上が発症するとされているのが「冷え性」です。
また男性に比べると女性には低血圧の人が多いと言われています。このことから冷え性の原因は低血圧にあるのではないかと考えられがちですが、それは本当なのでしょうか?
このパートではそのことについて検証していきたいと思います。
まずは知っているようで知らない血圧についてです。
一般的には
  • 最高血圧が100〜110mmHg/最低血圧が50〜60mmHg以下で
  • 倦怠感、食欲不振、めまい、立ちくらみ、肩こり、易疲労感、頭痛、耳鳴り、動悸、起床困難、むかつき、下痢、便秘
などの症状が複数合併しているような場合に「低血圧症」と診断されます。
低血圧症は文字どおり「血圧が慢性的に低い」ということですが、血圧が低いというのは血管の内圧が低いということで血液を押し出す力が弱まっていることを意味しています。
このため低血圧症では恒常的に血行障害を起こしていることになります。血液は身体中の隅々まで栄養素と酸素を運び、老廃物や疲労物質を排出するための重要な物質であり血行不良を起こしているということはこうした活動が正常に行われていないことになります。
また血管は本来しなやかで丈夫な「筋肉」でできているのですが、“血管の内圧が低い状態”というのは筋肉である血管の動きが悪く広がった状態で停滞しているということになります。
低血圧症で起こりやすい数々の健康被害はこうした血行不良が原因で起こります。
冷え性に悩む多くの人が自分は低血圧だと思い込みがちですが、実は「血行不良」が直接的な原因であり、低血圧は冷え性リスクを上昇させるため因果関係はありますが、冷え性を発症する女性の数(過半数以上)に比べると低血圧の女性の数はそこまで多くないため、低血圧が冷え性の直接的な原因というわけではありません
*高血圧に比べると低血圧に関する臨床上の明確なガイドラインは存在せず、あくまでも血圧測定による目安が設定されているだけです。
したがって低血圧症に関する患者数などの詳細かつ正確なデーターは公表されていませんが高血圧症が現在1,000万人を超えているのに対し、低血圧はその1/10以下であるという評価が一般的です。

低血圧症と低体温の関係

体温計

筋肉を動かす時には熱(体温)が必要ですので、低血圧症の人は低体温症(平均的な体温が35度以下)になりやすい傾向があります。
ただし、低血圧は低体温症リスクになりますが、必ずしも低体温症=低血圧症というわけではありません。あくまでも一要因であるということです。

冷え性が起こるのはなぜ?

冷え性には手足が冷える「末端冷え性」、腹部の内臓が冷える「内蔵型冷え性」、下半身が冷えやすい「下半身型冷え性」がありますが、その原因はいずれも「血行不良」です。

中でも最も多いのは「末端冷え性」でこれは血行不良によって血液が体の隅々にまで十分行き渡らなくなった結果、心臓から遠い手足の末端が冷えるという症状です。

自律神経と冷え性、そして低血圧症の関係

女性に冷え性や低血圧が多いのは「自律神経が不安定になりやすい」からだと考えられます。自律神経とは人が生きていく上で最も重要な中枢神経であり、重要な役割をいくつも持っていますがその幾つかを紹介すると

  • 体温を一定に保つ
  • 血流を調整する
  • 内臓を動かす
  • 交感神経を優位にして様々なストレスに対抗する
  • 副交感神経を優位にして体をメンテナンスする
  • 自発呼吸を行う
  • 免疫力をコントロールする
  • 性欲を制御する
などいずれも非常に重要な役割であることがわかります。
したがって自律神経が不安定になると「体温を一定に保つ」、「血流を調整する」という働きにも悪影響を及ぼすことになり、低血圧や冷え性が起こりやすくなるのです。
自律神経は性ホルモンによって交感神経と副交感神経を切り替えていて、交感神経優位の時は男性ホルモン(テストステロン)、副交感神経優位の時は女性ホルモン(エストロゲン)が作用します。
寒がっている女性
女性の場合は
  • 思春期
  • 生理の前後
  • 妊娠、出産
  • 更年期
とホルモンバランスの乱れが起こりやすい機会が男性よりも多くなります。
また、エストロゲンの刺激で副交感神経優位の時にはリラクゼーション作用が働くため、これが乱れると辛い自覚症状を伴う「自律神経失調状態」に陥りやすくなります。
女性の更年期障害が男性のものに比べて辛い自覚症状が多いのも副交感神経が正常動作しないことが原因なのです。さらに副交感神経は血管を収縮させる作用(収れん作用)を司っているため、この自律神経が不良になると血管が弛緩した状態が長くなり低血圧リスクが上昇します。
このような諸々の条件が重なることで女性は男性よりも低血圧や冷え性を発症しやすい体の構造をしているのです。

冷え性と低血圧の改善法

前のパートで説明した通り、冷え性と低血圧の間には直接的な原因という決め手はありませんが、低血圧が冷え性リスクであることは間違いないですし、両方の症状に苦しむ人の数が一定数存在しているのも事実です。

そこでこのパートでは冷え性と低血圧の両方を改善する対処法を説明していきたいと思います。

日常生活に支障がある冷え性や低血圧は病院で治療を受ける

医師と看護師

実は低血圧症は血圧が低いだけでは確定診断されることはありません。(血圧だけで低血圧症と決定づける明確なガイドラインが設定されていないためです)
そこで全身状態を精査して次のような症状が合併しておりさらに治療が必要な場合に「低血圧症」という病気が確定することになります。
その指針となる症状は次の通りです。
  • めまい(起立性低血圧:血圧が低く立ち上がった時にめまい感を覚える症状)
  • 慢性的な倦怠感や疲労感
  • 頭痛
  • 食欲不振
などです。
現在では家庭用のデジタル血圧計が普及しているので、冷え性の人は毎日血圧を測定してみて
・最高血圧が100〜110mmHg/最低血圧が50〜60mmHg以下
をマークするケースが多い場合は一度病院を受診してみることをお勧めします。
冷えと低血圧が合併していると他にも「うつ」や「不眠症」、「鉄欠乏性貧血」などへのリスクも上がり日常生活に支障をきたすことが多いからです。
早い段階で適切な治療を受けていると症状が悪化せずに済みますので、心当たりのある人は一度病院で検査を受けましょう。できるだけ早い段階で適切な治療を受けた方が治療効果が高くなります

冷え性と低血圧を食べ物で改善する

低血圧傾向(あるいは慢性低血圧や*本態性低血圧症など)で冷え性のある人は病院で治療を受ける時にも生活習慣の改善が指導されます。

*・・・本態性低血圧とは“原因がはっきりしない(=本態性)慢性の低血圧”であるという意味になります。
特に食事療法は低血圧と冷え性の治療改善にとても効果的とされています。低血圧+冷え性の場合は末端冷え性に加えて全身が冷えやすい傾向があり、血流障害を起こしているため、胃腸の働きが低下し、栄養の吸収率が下がっています。
そのため冷え性+低血圧の場合の食事については次の栄養素を摂取することが推奨されています。

タンパク質

血管の機能低下によって血流障害を起こしていることが多いので、血管の筋肉組織を更生するタンパク質の摂取が重要視されています。できるだけ動物性の良質な赤身肉が良いと言われています。

ミネラル

必須ミネラルを中心としたバランスのよい食事が推奨されますが、低血圧の場合ナトリウムイオンが不足していることが考えられますので、いつもより塩気の強い食事が推奨されます。
また同じ必須ミネラルの中でもカリウムにはナトリウムの排泄を促す作用があり、マグネシウムにはカリウムの働きを助ける作用があるためこうしたミネラルを多く含む食材の過剰摂取には注意が必要となります。

カフェイン

血管を収れんさせる作用があり、低血圧からくる血流障害を改善します。また覚醒作用を持つため倦怠感や食欲不振を改善する効果が期待できます。
ただし、過剰摂取は逆に血流障害の原因となるため適量を守ることが重要です。(コーヒーの場合コーヒーカップで1日に4杯程度)

食物繊維

慢性便秘を起こすと便が腸壁を圧迫してその部分に炎症が起こり血流障害の原因となります。そこで食物繊維をとり、腸内環境を改善することで血流と腸の状態を健康な状態に戻し栄養素が過不足なく消化吸収されるように努めます。
慢性的な下痢の場合も脱水を起こしやすく、血液がドロドロになり、血管に負担をかけてしまうため低血圧や高血圧の原因となります。
したがって腸内環境を整えるのは血流改善にとってとても重要な意味を持ちます
野菜のイラスト

冷え性と低血圧を改善する漢方薬について

ここでは冷え性と低血圧を改善する効果がある漢方薬を紹介します。

真武湯(しんぶとう)

医療用医薬品(処方薬)の漢方薬です。
一般の薬局やドラッグストアでは購入することができません。購入するには医師が発行する処方箋を持って調剤薬局で処方してもらうか、漢方薬専門の薬局で中医に相談しながら処方してもらうことになります。
冷え性や冷えからくる消化器不良(下痢や便秘、消化不良など)、まためまいの改善などの効果があります。体を温める作用に優れていて、虚弱体質の人に適した処方です。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

こちらは一般薬としても売られています。
冷え性で低血圧、または貧血などからくる諸症状(下腹部痛、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸、頭重感など)の改善、またその原因となっている冷え性やむくみ(老廃物の代謝異常)の改善に効果があります。
体力虚弱の人向けの処方です。

人参湯(にんじんとう)

血流改善に高い効果を持つ高麗人参を主成分とした一般薬です。
冷え性や低血圧からくる胃腸虚弱、下痢、嘔吐、腹痛、胃炎の改善効果があります。
体力虚弱な人向けです。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

血流を改善し体を温める作用があります。虚弱体質、冷え性、易疲労感、倦怠感、体力の落ち込みなどの改善に効果があります。
体力虚弱の人向けです。

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)

上記「補中益気湯」では十分な効果を得られない人向けの処方と言われています。こちらは治療用医薬品(処方薬)になりますので一般の薬局やドラッグストアでは購入することができません
血流を改善し、体を温めて、冷えや低血圧からくるむくみや虚弱体質、胃腸機能低下の改善に効果があります。
体力虚弱の人向けの処方です。
*漢方薬は現在200種類以上が医薬品として認可されています。天燃由来の生薬が原料ですので副作用に関しては合成薬(西洋薬)よりも少ないのですが、医薬品に認定されているので少なからず副作用は確認されています
また、体質によって効き目が異なること、基本的に空腹時に飲むことなど注意点が多いので導入に関しては医師または薬剤師にアドバイスをもらった上で服用するようにしてください。

薬を使わない冷えやめぐりの改善のために

指示棒をさす女性

ここまで冷え性や低血圧からくる諸々の体調不良の改善のための方法を説明してきました。しかし、これらの不調改善というのはすぐに可能というわけではありません。
体質を改善するというのはそれなりに時間がかかるものなのです。また、食事や生活習慣の見直しというのは忙しい現代人には難しいことでしょう。
そこで確実に改善するためのもう一押しとしてめぐりを改善する働きがあるサプリメント(健康補助食品)を取り入れてみてはいかがでしょうか?
サプリメントは食品ですので、アレルギーやごく一部の飲み合わせを除いて副作用の心配はありません。また飲み方も自由です。そういう意味では漢方薬よりも取り入れやすいというメリットがあります。
体質によって効き目が変わるということも気にする必要がないというのも大きなメリットです。
どうしても不調が辛くて日常生活に支障がでていて医師に相談する必要がある場合以外であれば漢方薬よりもメリットのある選択肢と言えるでしょう。
特にめぐりを改善する作用に優れている高麗人参やマカ、生姜などであれば体を温める働きもあるのでめぐりの低下と冷えの悩みの両方に自然と作用して改善してくれることでしょう。

まとめ

血圧が日頃から低い人はそうではない人よりも冷えの悩みを抱えがちになります。(ただし、冷え=めぐりの低下ではありません。あくまでもリスクの一つです)

この二つの悩みを同時に抱えている人で日常生活に支障があるような場合は薬や漢方薬あるいは医療機関での適切な治療が必要となりますが、そこまで辛い悩みではない人の場合は本文で紹介したような対策に加えて和漢でもその働きが認められている高麗人参や生姜のように体を温めてめぐりを改善してくれる原料を用いたサプリメントを取り入れてみるというのも大きな選択肢になると思います。
薬と違って副作用や体質による効き目の違いなどのデメリットがないので頑張りたいけど冷えに悩む女性にはお勧めとなります。

冷え性対策に必須の成分ベスト3


冷え性対策といえば、誰もがまっ先に思い浮かべるのが生姜(しょうが)だと思います。しかし、生姜よりも重要な成分が実は後2つもあります。それが高麗人参とポリフェノールです。
高麗人参は「最強の万能薬」として知られ、特に身体の「めぐり」改善に有効で、ポリフェノールは女性ホルモンに似た働きをする重要成分で、冷え性の根本的な原因であるホルモンバランスをサポートしてくれます。
冷え性の「三種の神器」とも言えるこれらの有用成分をバランス良く配合した唯一の商品が、あのユンケルで有名な佐藤製薬が製造販売している「美健知箋(びけんちせん)」というサプリです。
冷え性に悩んでいるなら、これ一つ飲めば効果が期待できるので、まずはこれを試してみて欲しいです。ユンケルで培った健康へのノウハウは伊達ではないことがお分かりいただけると思います。