東洋医学では冷え性など病気の一歩手前の状態で体調不良を起こしている状態を「未病」と言います。
西洋医学では冷え性も病気の一つと考えられていますが、実際には原因の特定が困難で特効薬や完治させるための治療法というのは確立されていません。
当の本人も「病気」というほどの状態ではないものの、心身を重苦しく感じるようで「病気の一歩手前」といった感覚を「未病」と考えて良いでしょう。
冷え性以外にも以下の項目に当てはまる場合、それは東洋医学での「未病」の状態になります。
  • 手足が冷える
  • 疲れやすい
  • 胃腸の調子がなんとなく悪い(食欲不振、便秘気味、軟便傾向など)
  • 顔色が悪い
  • 寝起き時に倦怠感や疲れを感じる
  • むくみがち
などです。
東洋医学の治療の根本は身体が本来持つ自然治癒力を上げて改善することにあります。今回は東洋医学的な視点からみた冷え性改善を考えていきたいと思います。

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東洋医学では冷え性をどう捉え改善していくのかについて

指差す医師

冒頭の方でも述べているように東洋医学では健康な身体の中では「気・血・水」がよどみなく流れていると考えます。この3つのエレメントのバランスが崩れた状態が「未病」や「病気」ということになります。
「未病」とは病気の一歩手前の身体状態で、体調不良が表に出ているものの、まだ病気というほどの酷い不調ではないという状態になります。
したがって女性に多い「冷え性」や「むくみ」、「肌荒れ」、「倦怠感」などは未病の状態となります。それでは東洋医学独特の理論である「気・血・水」の流れについて説明していきましょう。

気の流れと気虚(ききょ)について

」とはエネルギーの流れとも考えられています。

身体の中でエネルギーの流れがよどみなければ「気が充実」して多少のストレスや病原菌など病気の原因には負けない丈夫な体であるというのは日本人であればなんとなく理解できるのではないでしょうか?
「気力で乗り切る」とか「気合いを入れる」という具合に「気」を込めることで一時的に身体状態をあげることが可能ですので、漠然とした概念である「気」と日本人とは非常に密接な関係性を築きながら過ごしていると言えます。
また病気から回復することを「快気」と言いますし、気が充実している状態を「元気」というように「気の流れ」が健康状態を左右すると理解すれば良いでしょう。
東洋医学ではこの「気」が異常をきたしている状態を「気虚(ききょ)」と呼んでいます。
「気」=エネルギーの流れが悪くなることで熱の発生が悪くなり基礎代謝が落ちます。加齢や低体温が気力の落ち込み、食欲不振や冷え性などが起こしやすくなるのも「気」の流れが滞りやすくなる、すなわち「エネルギー不足」を起こしやすいからと考えます。
この状態が長く続くと免疫力が落ちて風邪などの感染症を起こしやすくなったり、胃腸が冷えることで下痢や便秘を起こしやすくなるのです。
気をイメージしたイラスト

血の流れと瘀血(おけつ)について

血の流れが悪くなると西洋医学でも「血流障害」として病気の兆候と判断します。「高血圧」や「低血圧」、「冷え性」、「むくみ」、「自律神経障害」などはこの「血流障害」が原因で起こるということです。

東洋医学でも血液の流れはとても重要視されていて、血流障害を起こしている状態を「瘀血(おけつ)」や「血虚」と呼んでいます。
血液は全身に酸素と栄養素を運び、また老廃物や疲労物質を取りのぞく運搬役なので、この流れが滞る瘀血になると様々な健康障害を生じるのは当然の結果と言えるでしょう。
瘀血による未病には
  • 冷え性
  • 肩こり
  • 肌荒れ
  • 更年期障害
などがありますが、女性の場合はさらに
  • 生理不順
  • 生理痛
  • 月経前症候群
などが加わってきます。

水の流れと水毒(すいどく)について

ここでいう「」とはリンパ液や体液などの「血液」以外の水分だと考えて良いでしょう。人間の体は6割以上が水分でできているので水分バランスの乱れや汚れは「未病」と非常に密接な関係性があります。

特に「むくみ」は代謝の結果生じた老廃物や疲労物質などをふくんだ余分な水分が細胞と細胞の間に溜まってしまう状態で疲れやすく、気力が落ちる「未病」を代表する状態だと言えます。
また水分不足は脱水状態で体の中に熱がこもりやすくなったり血液がドロドロの状態になり生活習慣病の原因となる状態です。
東洋医学ではこうした「水」のバランスや質の悪さに陥った状態を「水毒」と呼んでいて、
  • むくみ
  • 耳鳴り
  • 頭痛
  • 頻尿
  • 多汗
  • 易疲労感
などが起こりやすくなります。
このように「気・血・水」のどれか1つでもバランスが崩れてしまうと「未病」、2つ以上のバランスが崩れてしまうと「病気」となるのです。

東洋医学からみた冷え性の4つのタイプとは

寒がっている動物のようなキャラクター

東洋医学では冷え性を4つのタイプに分けて捉えています。

気虚

上記のように「気」=エネルギーの流れが乱れたり、不足している状態で代謝不足から熱の産生量が少なくなってしまい冷え性を起こしやすい状態です。
自律神経のバランスが悪いのことから胃腸障害を起こしやすい「内蔵型冷え性」や手足が冷える「末端冷え性」を起こしやすくなっています。

血虚(けっきょ)

血流が滞っている状態を「血虚」と呼びます。西洋医学でも血流障害で起こる病気には「虚血性○○疾患」という似た言葉が使われています。
低血圧や貧血を起こしやすい状態で、「血色不良(顔色が悪い)」、「低体温症」などのリスクが上昇します。時々血虚には「血液が足りない」という表現が用いられていますが、実際の血液量が不足しているのではなく「血液細胞(特に赤血球)が悪い状態に陥っている」と考えられます。
冷え性のパターンとしては「全身の冷え」、「内蔵型冷え性」をはじめとして複数の冷え症を合併しやすい状態です。

瘀血

前のパートで説明している血液の流れやバランスが悪くなっている状態です。血管内の不純物や老廃物の割合が増えたり、水分不足からドロドロになる状態です。
この状態では手足が冷える「末端冷え性」や内臓が冷えて胃腸障害を起こし、腹部から腰にかえて冷える「内蔵型冷え性」などが起こりやすくなります。

寒湿(かんしつ)

水毒からくる冷えの状態です。基礎代謝が落ちてしまい、体全体の発熱量が落ちているため全身が冷えたり、排泄を司る胃腸や腎臓が冷える「内蔵型冷え性」を起こしやすい状態になっています。

冷え性を改善する漢方薬について

漢方のイラスト

東洋医学の治療法には幾つかの方法ありますが、体の中から作用する治療法の代表が「漢方薬」です。ここでは前のパートで紹介した「気・血・水」の状態悪化からくる冷え性別に効果のある漢方薬を幾つか紹介していきたいと思います。
ただし、漢方薬は医薬品であり、副作用については確認されていますので「副作用を避けたいから漢方薬を選ぶ」というのは適切な考え方ではありません
合成薬よりも副作用が少ないのは事実ですがゼロではないのです。そして、空腹時に服用することや体質によって効果が変わってくることなど幾つかの注意点がありますので、導入する際には漢方外来で処方してもらうか、あるいは漢方薬に詳しい薬剤師がいる薬局で相談しながら購入することに留意してください。

気虚からくる冷え性に向いている漢方薬

・八味地黄丸(はちみじおうがん):体力が中等度以下の人で、末端冷え性や下半身型冷え性の改善、下肢痛、腰痛、肩こり、頭重の改善に効果があります。

・人参湯(にんじんとう):体力虚弱で冷え性からくる胃腸障害(下痢、嘔吐、腹痛、胃炎など)の改善に効果があります。血流改善や自律神経を整える効果の高い高麗人参が生薬として含まれています。

瘀血からくる冷え性に向いている漢方薬

・加味逍遥散(かみしょうようさん):冷え性、虚弱体質、月経不順、血の道症(生理、出産、妊娠、更年期など女性特有のホルモンバランスの乱れによって生じる精神不安や情緒不安定などの症状)、不眠症、肩こり、便秘などの改善に効果があります。
体力は中等度以下の人向けです。

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):冷え性、肩こり、下腹部痛、血の道症、めまい、しもやけ、頭重感、皮膚炎、にきびなど冷え性以外にも免疫力の低下からくる病気や精神症状、新陳代謝の改善などに効果があります。
比較的体力がある人向けの処方です。
・桃核承気湯(とうかくじょうきとう):高血圧の随伴症状(冷え性、めまい、頭痛など)、月経に伴う不調、のぼせ、便秘、痔疾患、腰痛などの症状に効果があります。
体力は中等度以上の人向きです。
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅうしょうきょうとう):こちらは処方薬(一般薬ではありません)になります。特に冷えからくる四肢の痛みを改善するのに効果的です。末端冷え性や下半身型冷え性の治療薬としてポピュラーな存在です。また冷えからくる各種の痛み(下腹部痛、腰痛、頭痛)などにも改善効果があります。
体力があまりない人向けの処方です。

水毒からくる冷え性に向いている漢方薬

・苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう):下半身の冷えが強い人のための処方薬です。腰の冷えからくる頻尿、腰痛、神経痛、夜尿症などの泌尿器系の症状改善にも効果があります。
体力は中程度以下の人向けの処方です。

・半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう):こちらも処方薬ですので購入する際には処方箋が必要です。冷え性や冷えからくる胃腸虚弱の症状改善に向いています。まためまい、立ちくらみ、頭痛、頭重感など鉄欠乏絵性貧血や低血圧症の症状改善にも効果的です。
体力のない人向けの処方です。
・真武湯(しんぶとう):「水」の滞りからくる冷え性や低血圧、またそれに伴う諸症状の緩和に効果があります。虚弱体質の人向けの“処方薬”です。(一般薬ではありませんので注意してください)
血流を改善する効果が高いので高血圧の改善にも処方される場合があります。

漢方薬の副作用が心配な人に向いている対処法

指差す手

冷え性の改善に漢方薬を選ぶ人の理由として
  • 効き目が穏やかで自然
  • 副作用が少ない
という意見をよく耳にします。
しかし、現在200種類以上の漢方薬が医薬品としての認定を受けています。「医薬品」とは必ず何かしらの副作用を伴うものですので漢方薬にも副作用があります。合成薬に比べると副作用リスクが低いというだけなのです。
また前述したように漢方薬は体質によって効き目が異なり、飲み方は空腹時の服用とされているため飲み忘れなども多く決して楽に導入できる薬ではありません
そこで、薬以外の選択肢として和漢でも有名な高麗人参を原料としたサプリメントを導入してみてはいかがでしょうか?
前のパートの漢方薬でも「人参湯」を紹介したように漢方の原料としても用いられているほどめぐりを改善して体を温める働きに優れています。
しかし、高麗人参自体は食材ですので、これ単体を原料としたサプリメントも医薬品ではなく食品のカテゴリーになります。したがって副作用リスクもなく飲みかたも自由ですので導入するなら漢方薬よりははるかに楽です。
ただし、治療を目的としたものではありません。あくまでもめぐりを改善して冷えからくる悩みの数々をサポートするのが役割ですので、どうしても症状が辛い場合は無理をせずに医師に相談するようにしてください。そこまで症状が酷くない人であれば一つの選択肢になると思います。

まとめ

東洋医学では冷えを「未病」として捉えています。また東洋医学の基本概念である「気・血・水」のいずれかのエレメントのバランスが崩れただけでも冷えは起こりやすく、それを改善するための漢方薬は数多く処方されています。

しかし、漢方薬は体質によって効きかたが大きく異なったり、飲み方が一般の合成薬とは異なる、副作用があるなどデメリットも考慮に入れた上で導入しなければなりません。
そこで実際に冷えの治療でも用いられている和漢の「高麗人参」を主原料としためぐり改善サプリメントを取り入れてみるというのも対処法としては有効です。
薬とは違い副作用や飲みかたの注意などのデメリットは考えなくても良いのでより始めやすいと思います。もちろん対策は早めの方がより効果的です。

冷え性対策に必須の成分ベスト3


冷え性対策といえば、誰もがまっ先に思い浮かべるのが生姜(しょうが)だと思います。しかし、生姜よりも重要な成分が実は後2つもあります。それが高麗人参とポリフェノールです。
高麗人参は「最強の万能薬」として知られ、特に身体の「めぐり」改善に有効で、ポリフェノールは女性ホルモンに似た働きをする重要成分で、冷え性の根本的な原因であるホルモンバランスをサポートしてくれます。
冷え性の「三種の神器」とも言えるこれらの有用成分をバランス良く配合した唯一の商品が、あのユンケルで有名な佐藤製薬が製造販売している「美健知箋(びけんちせん)」というサプリです。
冷え性に悩んでいるなら、これ一つ飲めば効果が期待できるので、まずはこれを試してみて欲しいです。ユンケルで培った健康へのノウハウは伊達ではないことがお分かりいただけると思います。