45歳ごろになると更年期障害に見舞われる女性の数は急増します。更年期障害の中には精神的な症状もあり、一般的な治療だけではなかなか回復しないケースもあります。

更年期障害で生じる精神的な症状には
  • 無気力感
  • 虚脱感
  • 強い不安感
  • 集中力低下
などがあり、うつ病と非常によく似ています。
またうつ病には痛みを伴う身体的な症状があり、その中には
  • 強い肩こり
  • 慢性型の頭痛
  • 腰痛
などがあり、こちらも更年期障害では代表的な身体症状になります。
したがって更年期障害とうつ病は非常に類似性があるといってよいでしょう。
さらに更年期障害が自律神経の乱れからくるものであることはよく知られていて、同様に自律神経が乱れる神経性疾患には「自律神経失調症」があります。
このようにこの三つの病気は強い関連性がありそうな気がします。
今回はこの三つの病気がどのように関連しまた違いはあるのかどうかについて具体的に説明していきたいと思います。

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更年期障害と自律神経失調症は同じ?

説明する医師

更年期障害とは更年期(45歳〜55歳頃まで)になるとかなりの高頻度で発症し主に女性に多く発病します。直接的な原因は閉経に向かって女性器の機能が低下し女性ホルモン(主としてエストロゲン)の産生能力が落ち込むことで、自律神経にも乱れが生じるということになります。
エストロゲンは自律神経の中の「副交感神経」を活性化させるホルモンでもあり、女性の場合はエストロゲンの供給元として卵巣に依存しているため、卵巣機能の落ち込みでエストロゲンの産生量が落ちると自律神経にも乱れが生じやすくなると考えられています。
一方で、自律神経が乱れていろいろな自覚症状を伴う神経性疾患に「自律神経失調症」があります。
こちらも症状的にはほぼ更年期障害と同様だと考えてよいでしょう。一様ではなく多様な自覚症状があります。自律神経失調症の主な原因は精神的なストレスと言われています。
発症すると現出する自覚症状がほぼ同じで、しかもどちらも自律神経の乱れからくるものだとするとこの二つの疾患は同じと言えるのでしょうか?
広義な意味で言えば答えは「Yes」ですが厳密に言えば「No」です。
説明する看護師
というのもこの二つの疾患には決定的な違いが二つあるからです。
一つめの違いは「更年期障害はホルモンバランスの乱れが自律神経の乱れを起こすのが直接的な原因」であり、自律神経失調症の方は「主に精神的なストレスによって引き起こされる」から。
もう一つは「更年期障害は閉経を迎えてしばらくすると自覚症状の大半が落ち着いてくる」のに対し「自律神経失調症はストレスコントロールがうまくできないと年齢に関係なく発病し症状はずっと継続する」からです。
ただし、広義では同じ病気といったのはどちらも自律神経の乱れから生じる病気という発症する仕組みの類似性からで、医学書などでは

“更年期障害は自律神経失調症の一種”

と位置付けられています。

更年期障害とうつ病は同じ?それとも違うの?

更年期障害の精神的な症状には「うつ状態」があります。また身体的な症状には「慢性型の頭痛」、「頑固な肩こりや首筋のこり」、「腰痛」などがありますが、これらはすべて「うつ病」の症状と一致します。

では具体的にうつ病に見られる精神的な症状と身体的な症状はといえばそれは以下の通りになります。

うつ病にみられる精神的な症状

・無気力
・強い不安感
・虚脱感
・慢性的な疲労感
・ネガティブな思考
・イライラする
・怒りっぽくなる
・不眠傾向
・ぼーっとすることが多くなる

など。

うつ病に見られる身体的な症状

・頭痛
・肩や首筋のこり
・腰痛
・動悸、頻脈、不整脈

などです。
肩を抑える女性
いずれも更年期障害との類似性が高いですが、これは「うつ病」も広義では「自律神経失調症」の一種であるとされているためで、発症のメカニズムと自律神経の乱れからくるという点において更年期障害と自律神経失調症、そしてうつ病は自覚症状が酷似しているのはある意味自然なことなのです。
では、更年期障害とうつ病の違いは何かといえば、これも発症に至る直接的な原因に違いがあります。
これまでの説明の通り、更年期障害は「閉経」に至る過程で卵巣機能が低下しホルモンバランスの乱れから生じる自律神経失調の一種です。
一方のうつ病はというと、脳内の神経伝達物質のバランス異常が原因で起こり、その直接的な原因は主に対人ストレス(精神的なストレスの60%以上を占めると言われています)によるものと考えられています。
では、うつ病やうつ状態のとき脳内ではどのようなことが起きているのかを見ていきましょう。

うつ病が発症するプロセスについて

脳内には自律神経の働きによって「感情」をコントロールする「神経伝達物質」のやり取りが行われています。

感情を制御する神経伝達物質には主に三種類あり
・興奮や恐怖などの感情を引き起こす物質:「ノルアドレナリン(主に恐怖や悲しみといった負の感情)」と「アドレナリン(主にやる気や怒りなどの感情)」

・鎮静作用のある「セロトニン

です。
まだ人の脳の働きについては未知の部分が多いのですが、現在のところ人の感情というのはこの三つの神経伝達物質の割合によって微妙にコントロールされていると考えられています。
人は日中の活動時間帯には様々なストレスにさらされることになりますが、このストレスに対抗するためには興奮系の「ノルアドレナリン」や「アドレナリン」の働きが不可欠で、これらの過剰分泌を抑え適正な感情でストレスに対処するために働くのが「セロトニン」と言われています。
また「セロトニン」は別名を「幸せホルモン」と呼ばれ、セロトニンの分泌不足がうつ病の原因ではないかと考えられています。
憂鬱そうな女性
しかし、単にセロトニンが不足しているとうつ病になるのかというとそういうわけではなく、最近の研究では鎮静作用のあるセロトニンの過剰分泌によって興奮物質を過剰に押さえ込んでしまう事で急激な意気消沈を起こし、うつ病につながるのではないかという説もあり、うつ病は現代医学をもってしても謎の多い病気なのです。
最近ではセロトニン不足による精神症状は「抑うつ状態」であり、その後「うつ病」に移行した際にはセロトニンの量を測定する方法が現在は確立されていないので、ますますセロトニンの量が減っているのかあるいはその反動で一気にセロトニンの量が過剰となり急激な意欲低下や意気消沈を起こすのかはわかっていません。
(本来セロトニンには消化を助けるという作用があり、体内にあるセロトニンの8割以上は小腸にあることがわかっています。
したがって脳内のセロトニンの量が危険域に達した場合血液中のセロトニン量が増え、脳内に一気に放出されてうつ病になるという説も有力視されています)
しかし、何れにしても神経伝達物質の分泌異常が起こっているということはそれを制御している自律神経に何らかの障害が生じていることは間違いないので、同じように自律神経の乱れによって引き起こされる更年期障害とは類似性があるということがわかります。

結論

では結局更年期障害とうつ病とは同じなのかといえば、答えは微妙になります。うつ病はあくまで脳の疾患であり、身体的な症状を伴いますが、女性器官の機能低下で起こる更年期障害とはやはり違う疾患であると考えるのが妥当でしょう。

しかし、うつ病そのもののシステムがよくわかっていないので、結論づけるのは今の段階では不可能なのです。そのため臨床的には更年期障害の症状として「うつ状態」という言葉を使っています。うつ状態とはストレスによっておこるうつ病と同等の症状群であり、うつ病とは区別されています。

更年期の精神症状は何科に相談すればいいの?

病院

一般的に女性の更年期障害を受け持つのは「婦人科」です。
したがって年齢的にみて更年期(個人差もあるので40歳過ぎたらという解釈で良いと思います)に当たる年齢であればうつ病や自律神経失調症が疑わしい場合でもまずは婦人科を受けて、ホルモン量の検査をしてもらいその上で医師の指示に従うようにするのが妥当でしょう。
病院によっては更年期外来という更年期障害の専門外来を設けているところもあるので、そのような場合は婦人科よりも更年期外来の方を受診してください。
というのも、婦人科で更年期障害を治療する際にもうつ状態や不眠などの精神症状については精神科や心療内科あるいは精神内科を並行して受診するケースがあるからです。(更年期外来では精神科の経験を持つ婦人科医が担当するケースが多いようです)それだけ精神に作用する薬というのは扱いが難しく、専門医でなければ適切な投薬ができないとされています。
ところがうつ病自体診断が非常に難しく、専門医でもうつ病と抑うつ状態、双極性障害(そううつ病)の識別診断は難しいとされています。したがって、精神科や心療内科を受診するときはセカンドオピニオンも視野に入れておくと良いでしょう。
ただし、最初の段階ではホルモン量の検査をして更年期障害の存在を確定するのが先決なので、まずは婦人科か更年期外来を受診するようにしてください。
【若年性更年障害について】
このパートの冒頭の方では年齢的に見て40歳を超えている場合は更年期障害の可能性が高いと説明していますが、20代でもストレスからホルモンバランスを乱し、更年期障害と同じような症状を覚えるケースがあります。これを若年性更年期障害と言います。
この場合はうつ状態が見られたとしても果たしてうつ病なのか若年性更年期障害なのかの識別は非常に難しい所ですが、精神科や心療内科にいって依存性の高い向精神薬を処方された後に効果が一時的で後になって実は若年性更年期障害だったと誤診されるよりは、最初からまずは体内のホルモンバランス異常を疑って婦人科を受診した方が良いと考えます。
というのも基本的に精神科では問診がメインで血液検査をやる場合には特殊な治療を施す場合に限定されているからです。その点婦人科ではまずは血液検査をして更年期障害の存在を確認することから治療がスタートするので、更年期障害の存在の有無は婦人科が一番正確に診断できるという理屈になります。

更年期障害で処方される4つの薬について

このパートでは更年期障害と診断されたら処方される4つの薬について説明していきましょう。中には注射薬もあります。

薬と水

ホルモン製剤

婦人科で更年期障害の確定診断が下されると、行われる治療のなかで最もスタンダードなのが「ホルモン補充療法」です。ホルモン製剤は更年期障害治療時に処方される合成女性ホルモンを薬にしたもので、「内服薬」、「注射薬」、「貼り薬」があります。

治療効果の最も高いのは「注射薬」とされていますが、頻回に通院する負担が大きいため現在では内服薬での治療が主流となっています。(貼り薬の場合は内服に比べると効き目が弱いとされています)

漢方薬

かつて女性の更年期障害が老化現象の一つであり、病気とは認定されていなかった時代には主流の一つだった治療法が漢方薬でした。現在では200種類以上の漢方薬が医薬品として認定を受けています。
したがって更年期障害でも症状に合わせた様々な漢方薬が処方される場合があります。

プラセンタ製剤

プラセンタとは胎盤のことです。胎盤には胎児を育てるための豊富な栄養と女性ホルモンが含まれています。現在治療用のプラセンタエキスには唯一人由来のプラセンタ製剤が認められています。

最も安全な投与法は皮下・筋肉内注射ですが、治療効果を高めるために静脈注射、点滴、埋没法などを行う医療機関もあります。しかし、皮下、筋肉内注射以外の投与法では稀にショック状態を起こす例も報告されているので受ける時は主治医からの説明をしっかりと受けてから決めるようにしましょう。

自律神経調整薬

自律神経失調症時に処方されるのと同じ薬が更年期障害でも処方されます。(グランダキシン、ハイゼット、インデラルなど)

これらが更年期障害時に処方される一般的な治療薬になります。いずれも根治薬というよりは対症療法として出される薬ですが、更年期障害の場合は閉経後にホルモンバランスが再び落ち着くと症状も自然と消失していくため、対症療法が治療の中心となります。
しかし、漢方薬以外は副作用の懸念が強く残るため、投薬を受ける時はそのこともしっかりと理解した上で用法・用量をしっかりと守りきちんと服用するようにしましょう。

更年期障害時におすすめの漢方について

笑顔の医者

前のパートでも説明した通り、かつて更年期障害が病気であると認められていなかった時代には漢方薬や一般薬によるセルフメディケーションが治療の主流でした。
昔から漢方には三大女性処方というのがあります。
当帰芍薬散 (とうきしゃくやくさん):疲れやすく虚弱体質の人向け
桂枝茯苓丸 (けいしぶくりょうがん):中程度の体力を持つ人向け
加味逍遙散 (かみしょうようさん):体力の消耗が激しい人向け
です。ここに
高麗人参
を加えた4つの漢方をおすすめしたいと思います。
これらはいずれもドラッグストアーや薬局でも気軽に購入可能なので、病院に相談するほどでもないし、通院は面倒くさいという人向けの対処法となります。
高麗人参は薬というより食材ですが、独自成分のジンセノサイドがめぐりを改善し、乱れたホルモンバランスを再調整する働きがあり、穏やかに作用し、食材故に副作用もないので本格的な婦人科での治療の際に導入することも可能です。
*漢方薬は合成薬よりも副作用は少ないですが、医薬品として認定されている以上、副作用が出る可能性があります。

まとめ

更年期障害は自覚症状が強い場合を除いては漢方薬や一般薬によるセルフメディケーションから治療を開始するのが良いでしょう。というのも、病院での治療では通院が非常に負担となりますし、対症療法がメインとなるため、閉経を迎えるまでどのみち治療は継続することになるからです。

女性の社会進出と同時に働く人の割合も増えたために、しょっちゅう通院していたのでは仕事や日常生活に支障をきたす場合もあります。また病院での治療ではほとんど合成薬を用いた治療が行われるため、強い副作用が出る場合も考慮に入れる必要性があります。これは更年期障害に限ったことではありませんが、病気というのは早期発見、早期治療が改善への最短距離になるのです。
以 上 
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とにかくまずはこれを試してみて欲しいです。日本一ではなく世界一ですので断然実感力が違います